『エル・マヨール(少将)』歴史ドラマ(2020年) | MARYSOL のキューバ映画修行

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『エル・マヨール(少将)』原題:EL MAYOR/2020年/キューバ/112分/歴史ドラマ

 

 

監督:リゴベルト・ロペス・ペゴ (1947-2019年)

脚本:リゴベルト・ロペス・ペゴ、エウヘニオ・エルナンデス・エスピノサ

撮影:アンヘル・アルデレテ

編集:ベアトリス・カンデラリア

音楽:ホセ・マリア・ビティエル

製作:ICAIC、文化省、革命軍

 

出演:ダニエル・ロメロ、クラウディア・トマス、アラミス・デルガード(特別出演)ほか

 

内容

第一次独立戦争(1868~78年)におけるカマグェイのマンビー軍司令官、イグナシオ・アグラモンテ・ロイナス(1841~1873年)の秀でた人間性と、大胆で華々しい戦いぶりを中心に据えつつ、随所に妻となる女性、アマリア・シモーニとの愛の交流を織り込むことで、伝説的英雄の人間的魅力と歴史的功績を伝えている。

 

印象に残った点

・グアイマロ会議 

 カルロス・マヌエル・デ・セスペデス大統領兼解放軍総司令官との意見の相違。

地域主義を排し、キューバ人としての統一を唱えるアグラモンテ

・先に独立を果たしたラテンアメリカ諸国が独裁政治を招いたことを指摘し、それを避けるよう警告するアグラモンテ。

・スペイン軍の過酷な支配と、キューバ人の中に育つ独立と自由への意思

・マチェテで戦うマンビー軍の脅威

 

見どころ

・グアイマロ会議やサンギリ旅団長の救出といった史実

・迫力ある戦闘シーン…200頭の馬と500人のエキストラを使用

・カマグェイ市にある歴史的建物で撮影

・戦場から妻に送った思慕に満ちた手紙

 

尚、残念なことに、監督は完成した映画を観客と観ることなく早世した。

 

GRULAC主催のフィルムフェスティバルで鑑賞(日本語字幕付き)

 せっかくの日本語字幕付きでしたが、歴史的詳細を知らないため、理解が字幕に追い付きませんでした。

 マチェテで戦うマンビー軍の脅威は『マチェテの戦い』のときに知りましたが、本作でも強調されていたように思いました。

 

☆トリビア

主役を演じたダニエル・ロメロと妻役のクラウディア・トマス結婚

でも、この夫婦もキューバを去り、今はマイアミ在住。