批判的精神(アレアが映画に託したもの) | MARYSOL のキューバ映画修行

MARYSOL のキューバ映画修行

【キューバ映画】というジグソーパズルを完成させるための1ピースになれれば…そんな思いで綴ります。
★「アキラの恋人」上映希望の方、メッセージください。

今さらですが、マリオ・バルガス・リョサのノーベル賞受賞、おめでとうございます。
ラテンアメリカ文学が再び注目されると嬉しいです。

mixi経由で知った、リョサ氏の記者会見の言葉から以下の言葉を特に書き留めておきます。


MARYSOL のキューバ映画修行-llosa 読書は「自由に生きるための基礎」


 今学期、米プリンストン大学(Princeton University)で自身の文学哲学について講義しているリョサ氏は、読書の価値についても力強く語った。


「新しい世代にも読書は推奨されるべきだ。とくに若者は、文学は単に知識や特定の概念、アイデアを得るためだけのものではなく、とてつもない喜びを与えてくれる存在だということも知っていなければならない


「優れた文学は、将来自由に生きるための礎(いしずえ)となる。権力に簡単に躍らされない市民を作り出すからだ。良い文学ほど社会における批判的精神を目覚めさせるものはない。だからこそ、独裁者は検閲をするのだ」

http://www.afpbb.com/article/life-culture/culture-arts/2764393/6301188?utm_source=afpbb&utm_medium=detail&utm_campaign=must_read


故アレア監督も映画を通して、批判的精神を育てようとしました。



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http://ameblo.jp/rincon-del-cine-cubano/entry-10208631644.html


MARYSOL のキューバ映画修行-La fiesta del chivo 「ヤギの祝宴」

ドミニカ共和国の独裁者トルヒージョを描いた映画(著作)「ヤギの祝宴」
(2006年ラテンビート映画祭上映)


http://ameblo.jp/rincon-del-cine-cubano/entry-10017904753.html

http://ameblo.jp/rincon-del-cine-cubano/entry-10017979711.html


この作品(というか、本の解説)を通して、独裁=マチスモの関係性とそれがいかに国民の精神的自立(発達)を阻害するか悟りました。